Loading...
ハリウッドの異端者にして、いくつもの顔を持つアーティスト。デニス・ホッパーの激動の半生を、彼の旧友の視点から振り返る。
映画監督/映画俳優/写真家として生きたデニス・ホッパー
2010年に亡くなったデニス・ホッパーは、その破天荒さと無謀さで、ハリウッドを追放されたハリウッドの問題児にして異端者、そしていくつもの顔を持つ男でもあった。デビュー当時ジェームズ・ディーンの後継者とも言われた、危うげな魅力を放つ個性派俳優。初監督作『イージー★ライダー』(69)で『俺たちに明日はない』(67)と並んでアメリカン・ニューシネマを牽引し時代の寵児となった後、二作目『ラストムービー』(71)ですべてを失った映画監督。60年代のアートシーンで活躍しアンディ・ウォーホルも魅了した名写真家で、無類の美術愛好家。本作は、70年代初頭から約40年間にわたってデニス・ホッパーの右腕だった男サティヤ・デ・ラ・マニトウの視点から、波瀾に満ちたこの希有なアーティストの半生をたどったドキュメンタリー。狂気にも似た欲望に取り憑かれた男の生き様には、多くの挫折と苦難、依存症の苦しみがつきまとう。だが抑制の効いたモノクロ映像と静かな声は、ホッパーが歩んだただならぬ道のりを詩的に捉え、情熱と愛と友情に満ちた物語をつくりあげた。
『ラストムービー』での挫折と奇跡の復活を描く、愛すべきポートレイト
映画は、1969年、『イージー★ライダー』の熱狂から幕を開ける。その熱を引きずりながらホッパーは次作『ラストムービー』の製作にのめり込むが、完成した映画は、難解な内容だと製作元に拒絶される。大きな絶望を味わったホッパーは、酒とドラッグと暴力に溺れ、家庭生活も仕事もすべてを破綻させていく。だが80年代以降、俳優、監督として徐々にキャリア復活の兆しが見え始める――。元々デニス・ホッパーの大ファンだったニック・エベリング監督は、多数の映像資料とアシスタントとして彼を支え続けたサティヤを中心とした知人たちの証言をもとに、ホッパーの人生を振り返る。本編には、実の弟デヴィッドから、『アメリカの友人』(77)で彼を起用したヴィム・ヴェンダース、『ブルーベルベット』(86)で俳優デニス・ホッパーの再評価を決定づけたデヴィッド・リンチ、交流の深かった俳優マイケル・マドセン、『ラストムービー』で共演したジュリー・アダムスら多くの友人知人が出演。俳優/映画監督/写真家としてのデニス・ホッパーの歩んだ道のりと、映画史での彼の果たした役割をたどる旅は、70年代以降にアメリカが経験した一つの時代の証言にもなる。波瀾に満ちた生涯を歩み、不器用なほどまっすぐに芸術を追い求めた一人のアーティストの愛すべきポートレイトである。
監督|ニック・エベリング
Nick Ebeling
1978年、レーガン時代にカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれる。両親によって幼い頃からたくさんの映画を見て育つ。90年代初頭は俳優を目指しいくつかのコマーシャルにも出演したが、14歳のときデニス・ホッパーと偶然出会い、それをきっかけにSuper 8カメラを買い自分の映画をつくろうと決意する。 映画製作、脚本、監督を手がけ、米国アート雑誌『Juxtapoz』や『Los Angeles Magazine』でも作品が紹介される。ロンドン・アンダーグラウンド映画祭では、短編映画がオフィシャル・セレクション作品に選ばれた。またサウンドトラック付きのアンダーグラウンド系カルトコミック『Gunwolf』の製作者でもあり、インディペンデント出版社であるダート・バイク・プレスの共同創設者でもある。近年では音楽アルバムを2枚制作し、そのうち1枚はイングリッド社からリリース。同レーベルには、デヴィッド・リンチ、クリッシー・ハインド、アマソンなどが所属している。カリフォルニア州パサデナのアートセンター・カレッジ・オブ・デザイン卒業。本作で初めて長編映画を監督した。
出演|サティヤ・デ・ラ・マニトウ
Satya De La Manitou
ニュージャージー州ニューアーク生まれ。ニューメキシコ州のアンソロポロジー・フィルム・センター・オブ・サンタフェを卒業、ジョン・カサヴェテス・カリフォルニア・センター・フォー・パフォーミング・アーツの創設メンバーでもある。カサヴェテス以外にも、サム・ペキンパー、ヴィム・ヴェンダース、スタンリー・クレイマーと組んだ経験がある。 俳優、作家、美食家であり、ホッパーの右腕として、ときに揺るぎない共犯者として、40年以上のあいだ最も親密な関係を保っていた古くからの親友でもある。本作でデ・ラ・マニトウは、ホッパーのとんでもない人生の旅に「Along for the Ride(何となく同行)」した人たちと共に、過去の話、思い出、経験を振り返る。
『デニス・ホッパー 狂気の旅路』
2017年|アメリカ映画|カラー|16:9|DCP|101分|原題:ALONG FOR THE RIDE
ALONG FOR THE RIDE LLC, © 2017

監督|ニック・エベリング
製作|ニナ・ヤン・ボンジョヴィ
シェリー・アン・ティンモンズ
出演|デニス・ホッパー(アーカイブ映像)
サティヤ・デ・ラ・マニトウ
ヴィム・ヴェンダース
デヴィッド・リンチ
フランク・ゲーリー
エド・ルシェ
ジュリアン・シュナーベル

提供|キングレコード 配給|コピアポア・フィルム
地域 都市 劇場名 公開日
関東 新宿区 シネマカリテ 12月20日
  横浜市 シネマ・ジャック&ベティ 近日
  宇都宮市 ヒカリ座 近日
甲信越静 松本市 松本CINEMAセレクト 近日
中部・北陸 名古屋市 名古屋シネマテーク 近日
  金沢市 シネモンド 近日
関西 大阪市 シネ・リーブル梅田 2月14日
  京都市 京都シネマ 近日
  神戸市 元町映画館 近日
中国・四国 広島市 横川シネマ 近日
  松山市 シネマ・ルナティック 近日
九州・沖縄 福岡市 KBCシネマ 近日